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オーガニックコスメの「入口的な存在」でありたい 〜 株式会社Be 代表取締役 稲垣大輔さんインタビュー 〜

インタビュー

現在、国内には数多くのヘアケア&スキンケアブランドが存在しています。豊富な種類の中から自分の体質に合っているもの、毎日使いたいと思えるものを選ぶことはひと苦労…。実は私たちは、優れた商品が多く商品を選ぶのに悩んでしまう“ちょっと贅沢な時代”を迎えています。

そこで、ヘアケアメディア『つや髪ラボ』では、あなたが使い続けたいと思える商品に出会えるお手伝いができればと思い、ヘアケアやスキンケア商品を扱う企業の方に美容家・毛髪診断士の高橋果内子がインタビュー。自社製品にかける想いやこだわり、会社理念などをじっくり伺います。あなたが長く使い続けたいと思えるヘアケア&スキンケア商品に出会えるお手伝いができればと思っています。

第1回目は、スキンケアからヘアケアまで多くのオーガニック商品を扱う株式会社Beの代表取締役、稲垣大輔さんのインタビューをお届けします。

 

20歳でアトピーを発症したことで、スキンケア用品の大切さを痛感

photo by Nana Yasuda

 

高橋果内子(以下、高橋):国産オーガニックなど素材にとことんこだわり、環境配慮への取り組みを積極的に行っている御社の「ブランド誕生ストーリー」から聞かせてください。

 

稲垣大輔さん(以下、稲垣):まずは、私の育った環境からお話させていただきます。私は、健康意識の高い母の影響で身の回りの日用品から食品まで、かなり“こだわり”のある製品や食品に囲まれて生活をしていました。思春期になるとCMで流れているような、おしゃれな製品に憧れることもありましたが、母が用意した製品を使い続けていました。

高校を卒業し、一人暮らしがはじまると昔から使ってみたかった日用品が使える環境になったので、既製品を購入してみました。価格も使用感もとにかく使いやすく、実家で使っていたものとはまるで違いました。

しかし、20歳でアトピーを発症してしまい、みるみるうちに重症化。その時に母がいつも用意してくれていた製品は、使いにくかったけれど、家族の体に負担のないものを選んでくれていたことに気が付きました。

その後、自動車メーカーに就職し、ものづくりの楽しさを知り達成感も味わいましたが、もっと新しいことにも挑戦してみたいと思うようになり、イベント会社を設立。いろんな方と繋がり、さまざまな方とお話する機会が増えていくと、多くの人が“体にいいもの”を求めているけれどそういう商品は使いづらいと感じているということを知り、2017年にスキンケアやヘアボディケア、サプリメントを取り扱う「株式会社Be」を立ち上げました。

 

高橋:20歳でアトピーを発症したということですが、それは大変でしたね。当時、食品関係の会社ではなくスキンケア用品の会社を立ち上げようとしたのはなぜでしょうか?

 

稲垣:そうですね。体に良い食品を内側から摂ることも大事ですが、同じように皮膚に直接触れる製品の存在も大事だと感じています。毎日の生活にストレスがかかることなく、習慣として体に安全なケア用品を取り入れてもらいたいという思いから、会社の立ち上げに至りました。

 

高橋:「Be」という社名にはどんな思いがあるのでしょうか?

 

稲垣:取り扱う製品が人の健康や地球環境など、すべての「base」(=土台)になるといいなという思いから最初と最後の文字を取り、「Be」と名付けました。また、「become」(=理想の状態になる)という言葉の意味も含ませています。

 

コンセプトはアクティブワーカーとの共創

photo by Nana Yasuda

 

高橋:では次に会社のコンセプトをお聞かせください。

 

稲垣:私たちは、どんなに体に良い製品だとしても、「使い続けやすいもの」でなければ意味がないと感じています。そこで、お客さまに使い続けてもらうにはどうしたらいいのかを考えました。体に良くて使用感もいい、香りやパッケージにもこだわっている、使えば気持ちが上がることが「使い続ける原動力」になるのではと考え、これらを会社のコンセプトとして商品開発をしています。

さらに一企業として、日本の文化や風景を守り、日本全体がもっと豊かになるお手伝いをしたいという想いもあります。そこで、国内外のさまざまな企業様と手を組んでいき、波及させていきたいと考え、「アクティブワーカーとの共創(Be Active)」ということもコンセプトに掲げています。

 

高橋:製品やパッケージにもこだわりが感じられますが、どんなところにこだわっていますか?

 

稲垣:大人になってからアトピーを発症した経験から、可能な限り自然由来のものを取り入れることと、オーガニック成分の割合にこだわっています。そのためには実際に農業に携わっている方たちと触れ、自然の恵みの大切さや、栽培法を学んでいます。また最近は地球環境にも配慮した製品であることにも焦点を当て、2021年のリニューアル時から、環境に負荷のかからないものを意識した製品を作っています。

パッケージに関しては、以前はシンプルなデザインを前面に打ち出していましたが、最近はそこへ「遊び心」も加えるために、アパレルのトレンドを意識しています。人々は長く続いたコロナの影響で、明るいものを求める傾向にあるので、ビビットなカラーを取り入れたり、ファッション性を意識したりもしています。

 

高橋:なるほど!「遊び心」も大切ですよね。たしかにパッケージがどれもおしゃれで素敵です。

 

稲垣:オーガニック製品だから手に取ってくださるお客さまもいらっしゃるかとは思いますが、パッケージを見て「かわいい」、「おしゃれ」、「気分が上がる」という印象を持ってもらうことも大事だと思います。そして、弊社の商品がきっかけとなり、オーガニックについて感心を持ってもらえたらなおさら嬉しいですね。

 

オーガニックコスメの「入口的な存在」でありたい

photo by Nana Yasuda

 

高橋:実際、御社の製品を使われてるお客さまからはどのような「声」が寄せられていますか?

 

稲垣:ヘアケアに特化してお答えすると、「フケやかゆみに悩んでいたけれど治まった」と、地肌の悩み抱えてらっしゃるお客さまに好評をいただいております。また、サンプルを試していただいたお客さまからは「オーガニックなのにきしみがない」、「泡立ちが細かくてびっくりした」などのお声をいただき、リピーターになってくださる方が多い印象です。

 

高橋:実際に使ったお客さまからのご意見は貴重ですよね。では、御社の製品を使ったことがないお客さまにはどんなことを伝えたいでしょうか。

 

稲垣:オーガニックコスメというジャンルは体に優しいことはもちろんのこと、知れば知るほど奥が深く、想像以上に使いやすい商品です。今後は、一人でも多くの方に存在を知ってもらい、製品を手に取ってもらえたらと思っています。弊社の商品がオーガニックコスメの入口的な存在になれたらと考えています。

 

高橋:最後になります。今後の会社の展望について聞かせてください。

 

稲垣:展望については大きく分けて2つあります。

1つ目は、私たちと手を組んで一緒にサステナブルな場を広げていくパートナーをどんどん増やしていくことです。

2つ目は自社ブランドだけではなく、海外のブランドと提携し、商品を日本に広げていけたらいいなと思っています。すでに海外のオーガニックブランドを2つ展開していますが、さらに増やせていけたらいいなと思っています。

その先には、「サステナブルコスメといえばBe」と言われるようなブランドとして確立できるよう努力していきたいと思っています。

photo by Nana Yasuda

 

公式Instagram:https://www.instagram.com/be_activeorganic/

公式Instagramより引用

 

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■会社概要
会社名 株式会社Be
代表者 稲垣大輔
所在地 〒108-0074 東京都港区高輪2-14-17

 

(取材・文/安田ナナ)

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