ストレスは髪にも悪影響を与える?髪とストレスの関係性
髪とストレスって関係がなさそうに思えますが、もちろん無関係ではありません。今回は髪とストレスの関係性について詳しく解説します。
ストレスによる髪へのダメージ
ストレスを感じていると緊張状態が長く続きますよね。緊張状態が続くと自律神経が乱れ、精神的にも肉体的にも不調が現れてきます。また、自律神経が乱れると血管が収縮してしまい髪まで栄養が届かなくなります。
せっかくヘアケアをしていても、栄養が充分に行き届かないと髪の毛の成長に影響が出てきたり髪の毛が抜けてしまったりすることもあるんです。
自律神経とは?
ストレスが自律神経にも影響を及ぼすとお伝えしましたが、では自律神経とは何でしょうか?
自律神経は心と体のバランスをコントロールしてくれる機能です。日中積極的に活動している時に活発になる交感神経と、夜間やリラックスしている時に活発になる副交感神経の2種類があり、この2つのバランスを取りながら体の調子を保っています。
交感神経が優位に働くと血圧が上がり瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になり、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し心と体が休んでいる状態になります。心と体の状態を活発にする交感神経と心と体を休ませる副交感神経がうまくバランスを取りながら私たちの健康は保たれているわけです。
しかし、ストレスが溜まると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、自律神経が乱れやすくなります。
体の変化が髪に直結!
ストレスがかかるとヘアケアしても抜け毛が増えることがあります。
前述したように、緊張状態が続くと交感神経が優位になります。交感神経が優位=毛細血管が収縮することで血圧を上げる働きをしてくれるのですが、血管の収縮が収縮していると血液の流れが悪くなり頭皮に栄養が届きにくくなります。頭皮に栄養が届かない時間が長くなると抜け毛につながると言われています。
また、自律神経が乱れていると暑いわけでもないのに汗を多くかいてしまうことがあります。そうなると必要以上に皮脂が分泌され、毛穴が詰まって発毛や成長の妨げになるという影響もあり、ストレスは体だけでなく毛髪にも大きな影響があります。
ストレスがあるかよく分からない時は…
ストレスはメンタルの問題なので、目に見える現象(状態)ではないため、ストレスに対して敏感な人もいれば「えっ?ストレスって何?笑」とストレスがかかっていることに気づいていない方も多くいらっしゃいます。気づいていてはいるけど見ないフリをしている人もいるかもしれません。
何かしらストレスがかかっている時は気分が落ち込んだり、イライラしてしまったり。やらなければいけないことがあるのにやる気が起こらない、集中して取り組むことができないなどが挙げられます。そして、ストレスは心だけではなく体にも影響が出てくる場合も。肉体的な症状としては、肩こりや目の疲れ、冷えを感じる場合もあります。
「疲れるのは仕方がない」と諦めている人もいるかもしれませんが、こういった地位だなストレスのサインを見逃さないのが心にも体にも髪にも良いです。
ストレス解消のおすすめ方法
ストレスがかからないのが一番ですが、ストレスがまったくない状態で過ごすのはなかなか難しいですよね。であれば、上手に息抜きをしてストレスを解消、ストレスを上手につき合っていくことが大切です。
カラオケなどで大きな声を出したり、好きなことに没頭したりすることで一時的にストレスを解放するのも良いですが、寝る環境を整えたり夜更かししないなど睡眠の量と質を向上させたり、バランスの良い食事、適度な運動をするなど生活習慣を見直して体をしっかり休ませてあげることでストレスが溜まりにくい状態を作っておくこともできます。運動はハードなものでなくて大丈夫。ヨガやストレッチ、ピラティス、自重を使って行う筋肉トレーニング、もしくはお散歩やウォーキングなどもおすすめです。
ストレスは自分で気がつかなくても少なからず受けているものです。「ストレスなんて特に思い当たらないなぁ」と感じている方も、小さな体の変化を見逃さずにストレスと上手につき合いながら、心・体・髪の健康をキープしましょう。
【監修:毛髪診断士 高橋果内子】
【Writer:Kayo】
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