毎日ケアしているのに報われない…それ、生活習慣が原因かも
「こんなに毎日ヘアケアをしているのに髪質も変わらない…」
「どうしてまとまってくれないの?」
毎日一生懸命ヘアケアしているのに、なかなか効果が感じられないという相談も多いです。せっかくこだわりのヘアケア用品を使っていても髪質も変わらないし効果も少ないのは悲しいですよね。
外側からのケアも大切ですが、実は生活習慣が原因で髪のトラブルが改善しないケースもあります。
髪は皮膚!大切なのは体内循環
髪は生えたり伸びたり抜けたりしますが、髪ってそもそも何なのでしょうか?
実は、髪は皮膚の付属器官で本質的には皮膚の一部です。単純に皮膚の上に生えているということではなく、皮膚が形を変えて(硬くなって)分化したもの。例えるなら土から生えている草ではなく、土そのものが形を変えて成長しているというイメージが近いです。髪の毛は死んだ細胞と言われますが、毛根にある細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪の毛が伸びていきます。
そのため、体内環境が悪くなってしまうと頭皮環境も悪くなり髪にも影響がでます。健康で丈夫な髪の毛が生えて伸びるためには栄養が必要で、体内の循環が行われていないと頭皮まで十分な栄養が行き渡らなくなり、元気な髪の毛を作る栄養が足りず抜けてしまったり、細くなってしまったりします。
髪にとって怖い習慣
私たちが普段何気なく行っている生活習慣の中には、髪にとってあまり良くない習慣があります。
睡眠不足
忙しい人が多いと言われる現代。睡眠不足・夜更かしは体だけではなく髪の毛や頭皮にも影響を及ぼします。
体は生命維持活動に必要なところからエネルギーを使うのですが、睡眠不足が続くとエネルギーの代謝が悪くなり、髪の毛に十分な栄養が補われない状態になる=健康な髪の毛が生え・育ちにくい環境になってしまいます。
正しい生活習慣と睡眠をとるのは体にも髪の毛にも大切なことなのです。
タバコ
タバコを吸うと毛細血管が収縮し、頭皮まで栄養が行き渡らなくなってしまいます。髪のこと、体のことを考えるとタバコは吸わないのが鉄則。喫煙習慣がある方は禁煙や喫煙本数を減らすなどができるといいですね。
ストレス
ストレスがかかると無意識のうちに緊張状態が続き、緊張状態が長く続くと交感神経が優位な状態が続くため交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。交感神経が優位な状態だと頭皮の毛細血管も収縮されてしまい、栄養が行き渡らなくなります。
自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスとうまくつき合って行けるよう工夫しましょう。
髪にいい習慣は…
では、髪のためにはどのような習慣が良いのでしょうか。
バランスの取れた食事
まず取り入れてもらいたいのがバランスの取れた食事。栄養のことを細かく勉強して毎食こだわりの献立を…となるとハードルが上がってしまうので、最初にやって欲しいのが日頃の食事の振り返りです。「バランスの良い食事が良い」と頭で分かっていても、何気なく食べるものを選んでいるとつい同じよう料理を選んでしまって偏りのあるメニューが続いていることも。まずは「毎日食べているもの」を意識することから始めて偏りがあるのかないのかを確認しましょう。
その次に、栄養のことはあまり気にせず、食卓が彩り豊かなカラフルになるメニューを選びましょう。色の違う食べ物を選ぶことで簡単に偏りをなくすことができます。そして最後に、普段の食事を栄養のことを配慮したメニューに切り替えていくのがおすすめ。たんぱく質・アミノ酸・ビタミン・ミネラルといった髪に必要な成分をとるように意識してみましょう。
睡眠環境の改善
食事の見直しと同時にできることとして、質のいい睡眠をとることも大事です。質のいい睡眠をとることで副交感神経が優位に働き血行が良くなり、栄養が運ばれやすくなります。寝具にこだわることで睡眠の質を上げることもできるので、「いつも体がなんとなくだるい」と感じている方は寝具の見直しは手っ取り早くておすすめ。あとまくらカバーを清潔に保っておくことも大切です。可能であれば毎日新しいものに変えましょう。
また、就寝時間や睡眠時間の長さも重要です。髪の成長に欠かせない成長ホルモンは眠りについてから1〜2時間後の間に分泌量がピークになると言われているのですが、夜10時以降に成長ホルモンがたくさん分泌されます。ですので、就寝時間が夜中になってしまうよりも午後10時から午前0時くらいの間にベッドに入ることができれば理想的です。寝る時間が不規則という人は、健康のためにも寝る時間と起きる時間を決めましょう。
シャンプー時に気をつけたい習慣
髪を洗う時いきなり髪を濡らしている方は、ぜひブラッシングをすることをおすすめします。ブラッシングすることで髪に付着している埃や毛の絡まりを取ることができ、シャンプー時の負担を軽減することができます。そして、シャワーで髪を濡らす時もしっかり濡らすことが大切。「予洗い」と言って、髪をしっかり濡らして髪表面の汚れを流してあげることで半分〜7割の汚れが落ちると言われています。ブラッシング&予洗いをするとシャンプーの泡立ちも変わるので余分なシャンプー剤を使う必要もなくなります。
また、頭皮環境を綺麗にしておきたいからと言って一日に何度もシャンプーするのはやめましょう。頭皮に必要な成分まで取り除いてしまう可能性があります。シャンプーは一日1回で充分。汗ばんだりしてどうしても気になる時は、シャンプー剤を使わずお湯だけでしっかり流す湯シャンで対応しましょう。頭皮の乾燥がひどい時などにもおすすめです。
髪の資本はカラダ!髪もカラダも健康に♪
ヘアケアは外側からも体の内側からもアプローチすることが大切。規則正しく体にいい生活習慣を身につけ、心身ともに健康になることで健康な髪を作ることができるので、髪に良いことは体にも良いことばかり。まさに一石二鳥!です。小さなことから積み重ね、美しい髪を育てていきましょう。
【監修:毛髪診断士 高橋果内子】
【Writer:Kayo】
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